マクドナルドの株式をどのタイミングで購入するべきか見極めるために、ここ1年および3ヵ月の日足チャートを分析した。結論を述べると、
ここ1ヵ月のマクドナルドの株価は加熱感があるため、少なくとも今は買い時ではないと思う。FX(外貨取引、外為)と同様のアプローチで、マクドナルドの株価のチャートを分析して、いつ購入すれば良いか判断してみる。
まずリスクを計算してみる。マクドナルドの株価において、ここ10年間の日足チャートをみると、少なくともここ1-2年の平均価格である2,000円前後は値頃感(お得感)がある。2009年の頭に1,500円、2011年3月に1,700円のラインを割り込んでいる。いずれのタイミングに関しても、株式価格を急激に押し下げるファンダメンタルな要因がそろっているため、損きり(ストップ)ラインは1,500円と考える。仮に現在の価格(1株あたり2,200円)で購入した場合、損きりが発生した場合の損失額は1株あたり700円になる。合計で300株分を取得した場合、損益の合計は700円×300株=210,000円になる。
1年あたりに期待できる株式配当金は18,000円(過去数回の状況から想定)、株主優待は18,000円(株主優待券1冊あたり3,000円と想定)とすれば、1年あたりのリターンは36,000円になる。損きりラインに達する場合(最悪の状況)における損失額210,000円は、6年間株式を保有することで損益分岐点を過ぎる。世界的な企業であるため、損きりをしなければならない状況になることはほとんどないと思うが、JALや東京電力の株式が紙切れになる世の中なので、念のためにリスクを評価しておいた。
次に下図のチャートをみると、一目均衡表の雲が価格(ローソク足)の下で抵抗(レジスタンス)となっている。このことから、テクニカル的にみると2,000円を割ってくる確率は小さいと思う。方向性を示すDMIの値(ADX)をみると、上昇トレンド(買いトレンド)を形成している可能性が高いと思う。また、過去の情報から、マクドナルドの株式は5-6月が年間を通して平均的に上昇する傾向がある点を踏まえると、今後さらに価格が上昇するはずだ。ストキャスティックスローにおいて価格に加熱感があるため、ここ1ヵ月の間に調整局面が訪れる可能性があるように思う。
価格が調整した場合は、一目均衡表の雲が下支えして、2,100円あたりで落ち着くように思える。株式でもうけを出すのであれば、MACDの買いシグナルが出て、一目近況表の遅延スパンが価格を超えてきた2012年2~3月が正解だったと思う。ただし、私は株式を中長期的に保有することで、資産分散によるリスクヘッジが目的であるため、キャピタルゲインを積極的にすくっていく気持ちは毛頭ない。ただ、できるだけ安く買いたいと思うのは人情で、様子をみながら4月中に購入しようと思う。