◎ CPU・メモリー・マザーボード
CPUはIntel Core i7 860(2.80GHz・4x2HT・256kbyte[L2]・8Mbyte[L3])、メモリーはElixir PC3-10600 2Gbyteを2枚、4Gbyteを2枚、各々をデュアルメモリーにて利用しています。マザーボードは、GIGABYTE GA-P55-UD3(Intel P55 Express)です。
メーカーの公式ウェブサイトによると、GIGABYTE GA-P55-UD3に挿すことが可能なメモリの上限は2Gbyteになっていました。人柱として、試験的に4Gbyteを挿してみたところ認識してくれ、合計12Gbyteのメモリが利用可能になっています。ただし、Windows XPであるため、3.5Gbyteを超える部分はRAMディスクとして運用しています。
筆者はオンラインゲームなどをするわけではないので、グラフィックカードにはそこまでのこだわりはありません。そのため、玄人志向が販売していたnVidia GeForce 9800GTを使っています。ゲームさえしなければ、それなりの描画性能があるように思います。
◎ケース・電源装置
パソコンケースはSuper flower SF-800です。ミドルタワーサイズで、フロントパネルはカバーなどが一切ないシンプルなタイプを探しました。また、ドライブ類はネジ止めすることができ、筐体がしっかりとした作りになっており、冷却の点で風の通りが良いものが条件です。ただし、赤色というのは抵抗がありましたが、慣れると特に気にならないものです。
電源装置はENERMAX EPM1200EWTを導入しています。前回入れていた電源装置は、600Wほどあったのですが、その不具合からハードディスクを道連れに完全に逝ってしまいました。やはり、電源装置は人間でいうところの心臓で、ここに一番お金を入れるべきだという原則に基づき、日本製部品、業務用にも耐えることができるENERMAX製、5年保証が付いている点から将来性を考え1,200Wにしました。
ENERMAX EPM1200EWTを導入してから、電源まわりのトラブルが一切なく、とても安定した電流を供給してくれています。メーカーの公式ウェブサイトを見てみると、電源装置のこだわりを感じます。
◎無停電装置(UPS)
年に数回発生するプチ停電、予期せぬ電源喪失からパソコンを守るために、無停電装置を導入しています。通常は商用電源を通してパソコンに電源を供給していますが、商用電源が切れたときは、内蔵のバッテリーから電源を供給してくれます。
◎CPUクーラー
当初、CPUに付属のクーラーを利用していましたが、エアフローが悪くなるとすぐにオーバーヒート状態になっていました。入念にCPUまわりを掃除して平常運用をしたとき、BIOS上のCPU温度は75℃を余裕で超えていました。
インターネットを巡回すると90℃程度での利用も多々あるようで問題はないようです。ただし、90℃を超えるような運用はCPU寿命を明白に縮めるような気がしたため、強力に冷却することが可能な、水冷・ラジエーター式のCPUクーラー・SCYTHE APSALUS 90を導入しました。
SCYTHE APSALUS 90を導入した結果、CPU利用率を100%にして、10分ほど負荷を与えたところ、CPU温度は50℃前後まで下がりました。さらに、数分すると、40℃以下まで低下したことを確認しています。
ラジエーターに対して2つのファンを取り付け、ケースの内側から外側に向けて風を流しています。内側は90mmファン、ケースは120mmなのでファンサイズ変換器を通して、外側は120mmのファンをつけています。
◎ハードディスク
パソコンのデータを保存するハードディスクは2段階に分けています。すなわち、OSやプログラムファイルを保存するCドライブ、データを保管するDドライブです。CドライブはIntel X25-V SATA 40GbyteのSSDを2台使って、マザーボード上のRAIDコントローラを通してRAID 0(ストライピング)で運用しています。SSDはハードディスクと比較して、シーケンシャルリードだけが高速です。それをストライピング運用することで、さらに高速化を図っています。
一方、ランダム書き込みに関しては、SSDは思った以上に高速化は見込めません。筆者の環境では、以前利用していた、ハードディスクを2台使ったストライピングの方が高速でした。そのため、マイドキュメントを含め、データに関しては、信頼度が落ちるストライピングディスクではなく、1Tbyteのハードディスクに保管しています。ランダムな書き込みが生じる場合、素直にハードディスクの方がコスパはいいです。
3.5インチのシャドウベイに2.5インチSSDを取り付けるために、マウンタを利用しています。ケースに取り付けた後、その前後に12mmのファンを取り付け、ハードディスクが高温になることを防いでいます。SSDのRAIDは、ハードディスクのRAIDと比べて音は静かで、かつ熱が少ないように思います。次の写真は掃除前です。
◎外付けハードディスク
パソコンで作業を進めていくと、パソコンに内蔵しているハードディスクだけでは全く足りません。また、バックアップを取る意味でも外付けのハードディスクは必須です。筆者は2種類の外付けハードディスク環境を用意しています。
まずは、USB接続のハードディスクです。USB接続のハードディスクは手軽に利用できる反面、IEEE 1394と比較して理論値は高速でも実測値は遅い問題がありました。ただし、IEEE1394はイマイチ普及しておらず、結局USBに戻ることになりました。それから、E-SATA接続環境も徐々に普及しています。筆者のパソコンもE-SATA接続環境を整えてはいるのですが、USB3.0の登場により、最終的にUSBに戻る形になりました。
2つ目の接続は、モバイルラック型のハードディスクです。デスクトップパソコンにモバイルラックの受け皿を取り付けておき、カセット型のハードディスクをガシャガシャと交換することができます。接続はSATAであるため、内蔵ハードディスクと同じような利用が可能です。意外と便利です。
◎光学ドライブ
光学ドライブは、LG電子のDVDドライブ、パイオニアのブルーレイドライブを搭載しています。ブルーレイドライブを導入する前までは、プレクスターのDVDドライブを使っていました。このプレクスターのドライブと入れ換える形でブルーレイを導入したため、未使用のドライブがまだ1台ほどストックしていることになります。
◎カードリーダー
カードリーダーはオウルテック製の一通りのメモリカードが読み書きできるタイプを導入しています。SD関連では、マイクロSDを変換アダプタなしで利用する事ができ便利です。ベゼルが黒色なのは、他の色と比較して安く売られていたからです。
◎オーディオインタフェース
オーディオ出力は、ローランドのUSBオーディオインタフェースUA-55を使っています。パソコンとUA-55の間は、雑音に強いシールド済・金メッキ銀線を使っています。この装置ひとつで、音声の入出力を2系統を使用することが可能です。
◎モニタ・キーボード・マウス
メインモニタは27インチ、サブモニタは17インチを使っています。キーボードは東プレのRealForce、マウスはサンワサプライのレーザー式マウスです。
◎プリンタ
モノクロ文書用にレーザプリンタ・EPSON LP100、フルカラーにCANON IP100、EPSON EP-805ARを使っています。書類関連は、印刷速度が速くランニングコストが安いLP100を使っています。トナーはインターネットにて詰め替えリサイクルトナーを依頼して安くしてます。カラー印刷はインクジェットプリンタを使っています。CANON IP100は、壊れることを覚悟の上で、インク代を節約するために詰め替えインクを使っています。一方、EPSON EP-805ARは、CD/DVDのレーベル印刷を目的に使っています。また、複合機であるためスキャナとしても利用できて便利です。