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2013年5月 管理人

2011/09/11

某国際会議で発表した

目覚ましが鳴る10分前に目がさめたので、そのまま起きた。今日のワークショップの午前中のセクションにて発表する。昨日食べきれなかったピザの残りを食べ、Bloor-Yonge駅に移動した。Bloor-Yonge駅に到着すると、構内に入るドアがしまっており、今日の営業はまだという張り紙がしてあった。すると、スターバックスのシャツを着たお姉さんが声をかけてきて、ウェスティンホテルに行きたいと言うと、ついてきてという返事のあと、バス停が見える場所まで案内してくれた。そして、そのバス停にくるバスに乗り、南に行けば大丈夫だと教えてくれた。

10分くらい待っていると、南行きのバスが次々と3-4台くらい並んで到着した。運賃が分からなかったので、右手に3加ドル(約240円)、左手に1加ドルコインを2-3枚もって、運転手しゃんに「What's fare?」(いくら?)と尋ねると、乗り換えチケットをくれた。そこで、「3 dollar?」(3ドル?)と聞くとうなずいてくれたので、それを信じて運賃箱にそのまま入れて乗車した。Union(ユニオン)駅を過ぎた1つ目のバス停にさしかかったとき、電光掲示板にフェリーの文字が現れたので、人の流れに乗って降りた。仮に間違っていたとしても、Union駅の南側なので、ウェスティンホテルまでの距離は、そこまでないのではないと判断した。案の定、バス停を降りてから南方面に1ブロックも歩かないうちに、目的地に到着した。

会場がウェスティンホテルというかなりアバウトな情報しかなかったので、受付の中を2-3周ほど迷った。ホテル1階のお店に、無線通信の学会でよく見かける先生が朝食を購入しており、そのすぐ側にスーツを着た若い日本人がいた。確実に同じ会議に参加する学生さんだと思ったので、軽く声をかけてみると正解だった。私と同じく受付がわからなかったようだ。3人寄ればなんとかという格言通り、ホテルのカンファレンス棟を発見し、無事に受付を済ませることができた。会場に入ると、ワークショップ開催に先立ち、幹事の方が簡単な説明をしていた。座席後方には、ワイングラスと氷水がおいてあったので、1杯ほど注いでから、座席に着いた。第1セッションが終了し、私が発表する予定のセクションまで、約15分の休憩があった。ロビーにはコーヒーがあったので、コップに半分ほどついで休憩した。ふと時計をみると、次のセッション開始まで2-3分前だったので、飲みかけのコーヒーを飲み干し、あわてて会場に入った。会場では、座長が発表者の確認をしており、絶妙のタイミンで呼ばれた。

午前の最後のセッションは、4件の発表があり、私は第2発表者であった。しかし、第1発表者がいないということで、急きょ私から発表することになった。発表・質疑応答は大きな問題なくこなすことができたが、あわてて壇上に移動したため、うっかりICレコーダで自分の発表を録音することを忘れてしまった。また、発表後に4ヶ月ほど前に参加したときに質問してくれた某先生がいたので、簡単にあいさつを済ませた。どうやら、私のことを覚えてくれていたようで、とてもうれしかった。昼休憩は2時間ほどあったので、近くのバーガーショップにてチーズバーガーのセットを注文した。バーガー、ポテト、コーラのセットで8加ドル(約640円)だった。注文してから中身を焼いていたので、実際にものが届くまで時間がかかった。本場のバーガーだけあって、とてもおいしく、一度これを食べると、日本のバーガーは食べられないと感じた。ただし、一番小さいサイズを注文したにも関わらず、とても量が多く、朝食をほとんど食べずにおなかが限界まで減っていたおかげで、かろうじて食べきることができた。

会場に戻り午後のセッションをすべて終えてから、約2時間後にウェルカムパーティがあった。その待ち時間を使って、Union駅に行き、明日ナイアガラフォールズに行くための電車の切符を買った。Union駅から再度会場に戻ると、まだ30分ほど時間があったので、公衆電話からブラステルを経由して自宅宛に電話をかけた。公衆電話をとりあげると、発信音があったので、そのままブラステルのカナダのフリーダイヤルにかけるとつながった。ブラステルを使って日本に電話をかけると、固定電話宛が20円/分、携帯電話が30円/分で6秒刻みで課金されるようだ。NTT DoCoMoの国際ローミングサービスを使って電話をかけると、140円/分かかるうえに、他の国際電話サービスと比較しても格安だと思った。

ウェルカムパーティの会場に入ると、キーボード、サックス、ドラムによる生演奏がはじまった。ビールと簡単なおつまみで、映画のワンシーンのような雰囲気に酔ってしまった。ドリンクは2杯まで選ぶことができたので、2杯目は水が欲しかった。そこで、バーテンのおじさんに「Water」(水)と3回くらい言ったが全く通じなかった。そこで、「Red wine」(赤ワイン)と言ってみるとあっさり通じて、ワイングラスになみなみと注いでくれた。前回のシンガポール移動から今回のカナダ移動の疲れと、国際会議での発表の緊張、そしてそれからくる疲労の前には、赤ワインは強すぎた。久しぶりに酔いが完全にまわった。しばらく経つと、生演奏に変わってお姉さん4人組による生コーラスがはじまった。それを聞いていると、カナダの人に声をかけられた。要するに、私の発表がとても興味深い内容であったということだった。今まで、こういう形で評価されたことはなかったので、とてもうれしかった。

1時間くらい参加してロビーにでると、ワークショップ参加者による親睦会を開くために人が集まっていた。軽く顔を出すだけと、その流れに付いていった。場所が近くのパブだったので座席数が限られており、某大御所の先生たちに囲まれる形になった。話に参加というよりも、某大御所の先生たちの貴重なお話を聞くことによって、とても勉強になった。また、隣に座っていたのは、次世代携帯電話の標準化にも携わっている先生であった。私のつたない英語にもいやな顔をせず、いろいろと気にかけてくれた。その中で、博士号をとった人でも2つ以上のレイヤを考慮することは難しいのに、まだ、博士号をとっている段階にいる私が、クロスレイヤ設計のフレーワークを検討し発表していることに、とてもチャレンジングなことをしているとおっしゃってくれた。博士号をとるためだけであれば、研究に対してそこまでのクオリティーは要求されないだろうし、むしろ、チャレンジングすぎる研究は、新しい問題をつくるであろう。しかし、それをとても評価して、しかも、他の大御所の先生方に覚えてくれていることを考えると、私の研究テーマ選びは間違っていなかったと確信した。

また、前に座っていた日本人の先生が、適切に英語をフォローしてくれた。正直な感想を言うと、2年前の反省を生かして、リアルタイムに英語が出るような訓練をした成果で、自分の言いたいことは少なくともでるようになった。しかし、英語の能力がまだまだ不足しているということを、身をもって知らされた。これは、トーイックやトーフルで何点とれるかという能力ではなく、現実的に英語を道具として使え、会話のキャッチボールができる能力が重要であることを再確認した。帰りはUnion駅まで徒歩で移動し、地下鉄を使ってBloor-Young駅まで移動した。途中、2駅ほど乗り過ごしてしまった。

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