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2013年5月 管理人

2012/03/31

[FX外貨両替]はじめに


海外旅行をする際に絶対必要になってくるのが、日本円を外国の通貨(米ドル、欧ユーロ、英ポンド)に両替することである。外貨両替をお得にする方法(手数料を安く、節約する)は検索サイトに適当なキーワードを入力するだけで、様々な方法を紹介した、たくさんのウェブサイトがヒットすると思う。私も外貨をはじめて触ったときは、様々なホームページを参考にした。外貨両替のやり方はたくさんあり、各々の手数料がすべて異なる。そのなかでも、FXを利用すれば外貨両替の手数料を格安に節約できるという記載が多いように思える。この件に関して、他のウェブサイトとは違う切り口で分析したいと思う。

結論からいうと、すべての人がFXを利用すれば安くなるわけではなく、結局、手間やコストを考えると、FXを利用した外貨両替はさほどメリットはない(お得ではない)。このブログの主旨から考えると、この結論に達することは明らかにおかしいと思うはずだ。しかし、FXによる外貨両替のしくみをある程度理解して、手数料がどこでどのくらい発生し、その結果どのくらい安くなるかを総合的に判断する必要がある。少なくとも私の場合は、かなり有利な為替レートで外貨両替を実現できている。もちろん、試行錯誤をしている中で、とても有利とはいえない失敗も経験し、その損益は次回への勉強代ということで納得して支払った。また、他のウェブサイトでは、都合がよい一部を抜き出して安いとうたっていることがあるので、私はFXによる外貨両替の本音を述べたい

そもそも旅行にはお金がたくさん必要で、それが海外であればなおさらである。手数料をいくら節約しても、色々なところでお金をたくさん使えば、結局あまり意味はないだろう。また、時々刻々と変化する外為相場において、数円動くだけで節約した手数料は簡単に吹っ飛んでしまう。ただし、人の人情としては、手数料をできるだけ安くしたいと思う。本稿(シリーズ)では、現実的な外貨両替の方法と、できるだけお得にする方法を紹介し、FXを利用した外貨両替まで述べる。

まず、海外で使用するお金をどのような形で持つかが重要である。一般に、現金、トラベラーズチェック、クレジットカード、国際キャッシング、国際キャッシュカードの選択肢がある。各々に一長一短なので、どれをやるのが正解というものはない。すなわち、両替する金額、両替する通貨、旅行の目的、語学力(英語、現地語)によって、すべての人で異なる。結論から言うと、要するに自分の目的を達成するために必要な現地通貨の現金を、必要なときに必要な金額用意することができるかが重要で、手数料を安くすることは二の次である。従って、何らかのトラブルが発生したとき適切に対応できるか、すなわち、ひとつの方法だけを用意しておくのではなく、複数の方法を用意する(または知っておく)ことが重要である。結局、外貨両替のやり方に正解はない。

以下に海外旅行(海外渡航)の際のお金の持ち方を、簡単に説明する。正直なところ、使い方がよく分からない、原理がよく分からない方法には、はじめから手を出さないことが重要である。また、1-2回程度の海外旅行であれば、様々な両替手数料を安くする方法が紹介されたウェブサイトの手法を実行しても、手間やコストを考えると割に合わないことが多い。
現金(日本円)
日本円の現金を持って海外に行っても、よほどマニアックな場所ではない限り、現地通貨に両替することは可能である。一般に、アジア諸国では簡単に両替することができるか、現地通貨と同様に利用できる場合さえある。ヨーロッパ、アメリカなどの主要国では、手数料は高いかもしれないが、現地通貨へ両替することはできるはずだ。一方、新興国や日本人が観光に訪れにくい場所では、そもそも日本円からの両替を断られることもあるので注意する必要がある。
現金(米ドル)
米ドル現金は、アメリカ合衆国の通貨にして基軸通貨(国際的な取引で主に利用される)であるため、アメリカの敵対国ですら、米ドル現金が使えないことはまずない。また、両替に必要な手数料は、他の通貨と比べてお得である場合が多い。すなわち、海外に行く場合、米ドル現金さえ持っていればなんとかなる。カナダ渡航の際に、日本円現金から両替したところ、手数料をぼったくられた。しかし米ドルに関しては、手数料がほとんど分からないほど安く、日本円~米ドル~カナダドルと二重に手数料を払っても、日本円~カナダドルよりも手数料が格段に安かった。
トラベラーズチェック
現在、アメリカンエキスプレスが唯一、米ドル、欧ユーロ、日本円、英ポンドなどのメジャー通貨に対し発行している。トラベラーズチェックは、小切手のたぐいで、サインをすることにより使用できる保険付現金である。ただし、例外を除いて(後述する)、トラベラーズチェックは今となっては過去のものであり、まず使い物にならない海外渡航の際は、お金を持つ手段の候補から外しても問題はないが、保険のために米ドルのトラベラーズチェックを少額持っておいてもよい(私はおまもりがわりに必ず持って行っているが、結局ほとんど使わずに持って帰っている。)。
クレジットカード
日本人は現金ニコニコ払いが好きな民族なので、クレジットカードはあまり使われない。クレジットカードの場合、どれだけ使ったか分からなくなる、お金が減っている感覚がないので際限なく使ってしまう、スキミングなどのカード被害があるので怖いなど、クレジットカードは敬遠されることが多いだろう。ただし、海外ではクレジットカードがなければ何もできない。ホテルに宿泊する際にデポジットとして、クレジットカードの掲示が求められる(私の場合でも、ほぼ例外なくクレジットカードを見せろと言われた。)。また、手数料の面で、手間やコストを考えると、結局クレジットカードで支払うのが一番安い。クレジットカードを持つのであれば、VISA、MASTERの両方をバランス良く、予備を含めて2-3枚持って行けば確実である。
国際キャッシング
キャッシングは、要するにクレジットカードを利用した借金である。日本にいる限り、キャッシングのお世話になる状況は好ましくないのはいうまでもないが、海外では少し事情が違う。海外に設置されているATMから、現地通貨を直接引き出すことができる。短期で海外に移動する場合、日本に帰ってから借金を繰上返済すれば、利息・手数料を加味しても、現地通貨の現金を格安で入手できる。ただし、海外の機械は日本では考えられないほどボロいので、トラブルが発生するリスクが格段に高い(私の場合は、きちんとした店舗を構えている銀行に設置されているATMにて、銀行の営業時間内に人がいることを確認してから利用している。)。
国際キャッシュカード
シティバンク銀行、新生銀行のキャッシュカードは、日本国内だけではなく海外のATMでも利用することができる。手数料は現金両替とほとんど変わらないが、少額を細かく引き出す場合には有効である。国際キャッシングと同様に、ATMトラブルに関するリスクがある現在利用している銀行のキャッシュカードが海外でも利用できるのであれば、おまもりとして持って行っても損はしない。ただし、わざわざ1-2度の海外旅行のためだけに、新しく口座を開設するのは手間だと思う。

先述したとおり、一般的な海外旅行の場合、素直にクレジットカード(VISA、MASTERの表示があるもの)を2-3枚(予備を含めており、トラブルがなければ1枚あれば十分)と、以下の方法で両替した現金を持てば十分事足りる。
  1. 国内の主要空港(成田空港、関西空港など)の両替窓口にて日本円から両替する。
  2. 事前に最寄りの銀行窓口で両替する。ただし、地方銀行であれば外貨の取り扱いがないことがある。
  3. 事前に大きい郵便局(中央郵便局など)に行き両替する。
  4. 銀行や郵便局に行かなくても、三井住友銀行の外貨宅配サービスを利用すれば簡単に外貨両替ができる。トラベラーズチェックの場合、手数料を安くしたければ、通販大手・セシールのトラベラーズチェック販売を利用すればいい。