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2013年5月 管理人

2010/01/22

ある目的のために静岡へ行くことにした

某原稿の進捗があまりよろしくなく、昨日までにできる見込みがなかったのであきらめていたのだが、がんばって初版を完成させたので予定通り静岡へ行くことにした。さすがに前日の睡眠時間も少な目で、講義のアシスタント(TA)をやった後でもあったためとてもつらかった。自宅に20時すぎに帰った後、30分ほどで出かける準備をしてから23時30分くらいまで仮眠をとることにした。24時少し前に目覚ましをセットし、その10分前に予定通り起きることができたので、出発する決心をした。

荷物を車に乗せたあと、高松市内でガソリンを満タンにしておき、徳島へ向かって下道をコトコト走りはじめた。鳴門から神戸淡路鳴門自動車道に上がり、垂水JCTから阪神高速へ渡った。三宮をすぎたあたりで一度高速を下り、阪神高速湾岸線を乗り継ぎ大阪へ向かった。大阪市内の阪神高速環状線を6車線ほど左方向へ車線変更し、松原・天理方面へ向かった。深夜とはいえ都会の高速道路を、普段経験することができないほど車線変更するのは、結構勇気が必要だ。以前、昼間に同じことをやったときは、本気で事故を起こして死ぬかと思うくらいの恐怖を味わった。また、阪神高速を使って初めて三重県方面に来た感想は、予想していたより車の量が多くなかった。

天理を越えたあたりから、名阪国道(国道25号)を経由して亀山方面へ向かった。写真でしか見たことがなかった名阪国道は、田舎者を圧倒する迫力があり、とくに大型トラックが行き交っている中を走るのは非常に怖かった。亀山ICから東名阪高速道路へ上がり、通勤割引を使うために岡崎ICで一度降りてから、浜名湖SAまで移動した。燃費が比較的良い車であっても、さすがに450kmほど走ったところでガソリンの残量が怪しくなった。静岡には初めてくるため、地理に全く明るくない。そこで、値段が一般の価格と比べて高いと思ったが、浜名湖SAに併設されているガソリンスタンドで給油した。気がつけば車を走らせてから約7時間が経過し、2時間ほど仮眠をとることにした。外が明るくなってきたとはいえ、よく周囲の状況が分からなかったが、朝食のために訪れたレストランから浜名湖(多分)を見ると少し感激した。浜名湖(多分)の大きさは、5manno(1mannoは、体感的に判断した満濃池の大きさを表す。)だと思った。

浜松西ICを下りた後、JR浜松駅方面へ向かった。浜松市は予想していたよりも田舎で、道路も高松の方がきれいだと感じた。また、ドライバーのマナーが良く、高松のような切れのありすぎる車線変更、松山のような早曲がり、大阪のようにあおってくる車は、まず見かけなかった。浜松駅周辺を2周ほど回ってから目的の建物を見つけ、周辺の駐車場を探すために、さらにもう1周まわった。とりあえず、20分100円、当日最大1200円のゲート式の平面駐車場に車を止めた。

アクトシティ研修センターを探して、当該建物周辺をうろうろしていると、楽器博物館を発見した。音楽好きの人間は要確認事項だと判断し、ちょっと寄り道することにした。すると目的地が、同じ建物内にあることが分かり、偶然だと思うが少しうれしかった。館内に入り某イベントの受付を済ませた後、会場に入ってみると非常に混雑していた。発表者の資料を確認しようと思って冊子をめくると、資料の一部が不足しることに気がついた。そこで、1階のレストランで少し早めの昼食をとりつつ、オンラインで不足した資料をダウンロードした。公衆無線LANのアクセスポイントが使えなかったため、b-mobileによる3G網でインターネットに接続した。そのため、普段はPDFファイルが1-2Mbyte程度であっても何ともないが、回線速度が遅いためダウンロードに時間が非常にかかった。某イベント会場では、ほとんどの人がPanasonic社製のLet's Noteを持っていた。会場にいた人だけで、一通りのシリーズがコンプリートできるのではないかと感じた。

某イベントが一段落ついたところで、同じ建物内にあった楽器博物館へ寄ってみた。大人の入場料が400円ということで、結構いい商売をしていると感じた。ただし、館内を一通り見学した感想は、400円の価値は十分にあり、かなり楽しむことができた。音楽に興味があり、自分自身も楽器をやっていたのもあるだろうが、ピアノで音が鳴る仕組みや、歴代のサックスの展示は非常に興味深かった。世界中の歴史的にも美術的にも価値のある楽器たちを見るだけでなく、展示している貴重な楽器の生演奏を聴くこともできた。率直な感想は、あの古さとあの形から、どうしてあんなに美しい音色が出ているのか、すごく不思議な気分になった。やはり、良いモノはいくら時間が経っても良いということだろう。また、どこかの民族のよく分からない楽器や、明らかにドラム缶にしか見えない楽器などの展示を見て、世界にはおもしろい楽器があるものだと感心した。受付を出たところに売店があり、店内を一通り眺めた後、サックスさんが作った初代サックスで演奏したCDを購入した。

楽器博物館を出るとあたりは暗くなっており、駅前ということもあり車の往来も激しさを増していた。さすがにおなかが減る時間になったので、JR浜松駅周辺に行けば何かあるだろうと判断し、そちら方面へ徒歩で移動し始めた。駅から少し歩いたところに、浜名湖のウナギを取り扱ったお店があり、店内からも良い香りがしたため入店した。そもそも私はウナギは嫌いで、昔から食べることはなかった。しかし、なぜウナギ店に入ったかというと、京都で昼食のために入ったお茶漬け屋での一件がある。おかずの中に、私の嫌いなものの上位に挙げられるしいたけとなすを使った料理があった。普段は口にすることはまずないのだが、お金を出していることもあり、残すのももったいなかったので食べた。その料理には、私の知っている嫌いな彼らの存在はなく、彼らの魅力が最大限に生かされた匠の技があった。それ以来、嫌いな食べ物であっても、旅先で出されたものや、その土地の名産品として推奨されていれば、とりあえず食べてみることにしている。嫌いだという先入観のまま、実はおいしい食べ物をを見逃すのは、もったいないと感じたからだ。

さて、議論を元に戻すが、ポメっている間に注文したうな重が出てきた。とりあえずウナギの身を少し箸でキリ分け、ご飯とタレを合わせて口に入れてみた。それから気がつけば、出されたうな重はすべてなくなってしまい、今まで食べたウナギの常識はそこになかった。やわらくふっくらしており、香りが良く、舌触りが良く、ご飯とタレと良く合っており、無駄に脂っぽさがなく、臭みもなく、さすが地元が推奨する一品だと感銘を受けた。