アウトドア環境で調理をする際に用いる調理器具である、アウトドアクッカー(コッヘル)は、携帯性や収納性を最優先に考えられている。そのため、コッヘル表面は、アルミ、またはチタンの地金むき出しの状態であることが多い。普段、自宅で利用するフライパンや鍋の類は、テフロン加工がされているため、調理をする上でとても便利である。
テフロン加工が施されたコッヘルは、いくつか存在するが、その数は限られている。また、アウトドア用品は軽量化のために薄く作られているため、テフロン自体も剥がれやすい。そこで、某大阪の業者に依頼して、Snow peak trek 900と1400に対し、テフロン加工を施してもらった。フッ素加工ではなく、テフロン加工と記述しているのは、米国デュポン社のテフロンを吹き付けてくれる業者だかである。
テフロン加工をする際は、高温のテフロンを吹き付けるため、薄く作られているコッヘルは、多少ゆがみが生じている。また、テフロン加工をしていない部分は、きつね色にこんがりと焼けていた。テフロン加工面を触ってみると、安物のフッ素加工のフライパンとは全然違っていた。正直、ここまで綺麗にテフロン加工をしてくれるとは思っていなかった。ただし、テフロン加工がされていない面は、写真では分かりづらいかもしれないが、荒くなっていたり凸凹していたりしている。
どうせ実践の中で使っていくと、コッヘルは凹んだり傷が付いたりするため、表面の凹凸は無視することにした。それ以上に、テフロン加工が施されたメリットの方が大きいと思う。