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2013年5月 管理人

2012/07/13

TI TMDX28069USB を触ってみた

TI(テキサス・インスツルメンツ)社が提供するハイスピード32ビットマイコンC2000シリーズにおいて、最も安価な部類にカテゴライズされるPiccoloの中で、最も高機能ななTMS320F28069と呼ばれるチップの評価キットを購入した。Piccoloはマイコンであるが、高機能なDSPという側面もあり、様々な数値演算ライブラリが用意されている。ただし、型番の末尾の数字(例えば、TMS320F2806xであればx)によって、搭載されているライブラリの種類、メモリ容量などが微妙に異なっている。

FPU
VCU
CLA
Flash
SRAM
28069
128K
50K
28068
×
128K
50K
28067
×
×
128K
50K
28066
×
×
128K
34K
28065
64K
50K
28064
×
64K
50K
28063
×
×
64K
34K
28062
×
×
64K
26K

このPiccoloシリーズは、そもそもモーター制御を実現するために開発されている。先日参加した講習会においても、Piccoloを用いたソリューションとしては、モーター制御、太陽光発電インバーター、電源制御、スマートグリッド・照明制御、電力線通信(PLC)が紹介されていた。また、これ以外の用途に関しては、TI社でも色々と模索しているようだった。私は、このチップを用いた第三のソリューションとして、無線通信シミュレータへの応用を考えている。とくに、電力線通信での要求を満たすために開発された、組み込みの高速化ライブラリの一部は、そのまま無線通信の分野に利用可能であると感じた。

さて、その製品群の中でも、最も簡単に評価が可能なUSBスティックタイプを選択した。TI社の講習会の後で、開発者の方に色々と質問をして、最終的に TMDX28069USB を選択した。この手のパーツを購入する場合、少量を個人で入手することは難しい。私は、TI社の正規代理店・Chip1stopで注文した。

2011年冬から販売されはじめた新しいマイコンで、しかも何のノウハウも持ち合わせていない個人では、なかなか触ることに苦労している。もっとも、この手のデバイスを、ほとんど情報もなく、2-3日で使いこなせたら、そんな人は化け物だと思う。