うちの先生から、ネットワークアナライザを触っておいてね、という簡単な指示を受けて、実際に使ってみた。CQ出版社 RFワールド No.10でネットワークアナライザに関する特集記事を扱っていたため、一通り予習をした上で取扱説明書w見ながら3時間ほど格闘した。助けを求めたが断られたため、なんとか自力である程度使いこなせるようにした。まず、測定器の種類をネットワークアナライザのモードにし、S21特性を表示するモードに切り替え、縦軸と横軸のスケールを調整した。入出力端子を同軸ケーブルで直接接続することにより、特性がフラットになる点と、近くに転がっていたフィルタを取り付けることにより、フラットだった特性が変化する点を確認した。
ネットワークアナライザは、シグナルジェネレータとスペクトラムアナライザが合わさった装置であるため、1台でフィルタの特性を簡単に見ることができる。次に、スペクトラムアナライザのモードに切り替え、ハンディ機のアンテナを入力端子に接続した。計測器のコネクタがN型であったため、接続には、NP-SMAJの同軸変換コネクタとSMAP-SMAJのL型コネクタを用いた。Vertex standard VX-3のアマチュア無線機に、1W-10dBn減衰器と50Ωの擬似空中線を取り付け、空中線電力を定格で100mWに設定した。使用した無線機は正規のライセンスを取得し、アンテナは擬似空中線を使用し、実験中は大学内にあるシールドルーム内の密室で行ったため、他に電波干渉を与えることはない。実際にFMキャリア信号を出したところ、該当する周波数の場所にピークが立った。また、無線機の付近で適当に声を出し、キャリアに音声を乗せたところ、スペクトルに広がりが見られた。スペクトルの形状は、出している音に依存して変化した。
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